【未使用】藤岡牧夫美術館過去のお知らせ

ジャーマンアイリス

2015.05.24
【未使用】藤岡牧夫美術館過去のお知らせ

小布施町内の花壇や畑の端など、あちこちでジャーマンアイリスが花盛りです。
藤岡もこの花を描いています。信濃毎日新聞夕刊に連載した「風に吹かれて」シリーズの中の一作です。絵のタイトルは「ばあちゃんの花畑」、絵に付けられたお話のタイトルは「雑草 ちと残してみるさ」です。幼馴染のばあちゃんふたりの北信濃訛りの会話をちょっと聞いてみましょう。

「ネギやニンジンさ作るのも励みになるだども、花もええんでねえかい」「そうださなあ、花もえんでねえかい」
「きれいに咲くんは四、五日だども、花も替えがてえなあ」「そうさなあ」
「だども野草のこまかい花もかえらしくてええなあ」「ええなあ、ちと残したらどうだえ」「スカンポの穂の形も面白えなあ」「面白えなあ、ちと残しておくってもんかえ」
「ヨモギのギザギザの葉もええなあ」「草もち用に採ってさ、ちいと残したらどうだい」
「ペンペン草が伸びたさなあ」「葉っぱの三角がかえらしいや、ちと残してみるさ」
「ワラビが出て、うまそだなあ」「えらいええおかずが採れたでねえかい」ばあちゃんの花畑