小学生の女の子とお母さんが受付けに来るなり「鳥が落ちてます」
とおしゃって自動扉の方を指さします。
そうなんです、2年に一度ぐらい自動扉のガラスに激突するおっちょこちょいな鳥がいるのです。自動扉は全面ガラスなので、ガラスに写った中庭の緑を見て先の方に木々があると勘違いするのでした。
半分気絶している美しい鳥をそおっと紙の上にのせて中庭の涼しい木陰に置きました。体は起こしましたがジーッとして動きません。脳震とうを起こして、自分に何が起こったかわからないみたいです。私の手の上で5分も固まっていましたから。 そのせっかちな鳥はオオルリの雄の若鳥でした。
10分もしたら我に返ったらしくあわてて飛び立っていきました。
この扉はオニヤンマ級のトンボもコツン、コツンとぶつかってはよろよろしながら飛んでいきます。さぞ痛かったに違いないと思われます。
ぶつかった皆さんの無事を祈ります。